東傳院の紹介
名 称 古木山 東傳院(こぼくさん とうでんいん)
宗 派 曹洞宗(そうとうしゅう)
本 尊 釈迦牟尼佛
脇 侍 文殊菩薩 普賢菩薩
開 基 千葉輔胤 東傳院殿一峰松閑大居士
開 山 松岩周鶴大和尚
大本山 福井県「永平寺」 神奈川県「總持寺」
由 緒
・文明10年(1478)
千葉氏・千葉輔胤の創建。(千葉輔胤は国指定史跡本佐倉城を築城した武将と伝えられている)
・永正元年(1504)
成田市台方の超林寺五世松岩周鶴大和尚が曹洞宗開山となり現在に至る。
・明治6年(1873)
明治5年の学制発布に伴い東傳院を校舎として「第百六十番墨小学校」が開校。
・昭和初期には徳富蘇峰氏を始め三浦環氏、五摂家九条公爵等の文化人や著名人が度々訪れている。
住職紹介
東 堂 東傳院二十二世(前住職) 大観博之大和尚(たいかんはくし)
・教師補任 | 正教師 | ||
・酒々井町仏教会 | 会長 | (2014-) | |
・曹洞宗千葉県宗務所 | 第3教区長 | (2007-2011) | |
副所長 | (2002-2006) | ||
庶務主事 | (1998-2002) | ||
・酒々井町 | 助役 | (1992-1996) |
住 職 東傳院二十三世(現住職) 大嶽正幸大和尚(だいがくしょうこう)
・教師補任 他 | 正教師 | 令命二等布教師 梅花流三級師範 | |
・曹洞宗千葉県宗務所 | 教化指導員 | (2018-2020) | |
人権擁護推進委員 | (2016-2018) | ||
青少年教化員 | (2003-2018) | ||
・曹洞宗千葉県 青少年教化員連絡協議会 |
会長 | (2016-2018) | |
・千葉県曹洞宗青年会 | 副会長 |
(2017-2019) | |
事務局長 | (2015-2017) | ||
監査役 | (2011-2013) | ||
広報委員長 | (2009-2011) | ||
広報副委員長 | (2007-2009) | ||
IT研究委員長 | (2005-2007) | ||
事務局員 | (2003-2005) |
歴代住職
世 代 |
名 前 |
時 代 |
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開 山 |
松岩周鶴大和尚 |
室町時代 |
弘治3年1月24日示寂(1557) |
二 世 |
聖山廓法大和尚 |
安土桃山時代 |
天正元年2月2日示寂(1573) |
三 世 中 興 |
祖学碩傳大和尚 |
安土桃山時代 |
文禄3年6月15日示寂(1594) |
四 世 |
箭山梅音大和尚 |
江戸時代 |
元和2年5月1日示寂(1616) |
五 世 |
瑞療心庸大和尚 |
江戸時代 |
正保元年3月10日示寂(1644) |
六 世 |
玉州圭山大和尚 |
江戸時代 |
寛文4年4月11日示寂(1664) |
七 世 |
峯州喬心大和尚 |
江戸時代 |
天和2年10月10日示寂(1682) |
八 世 |
護州養麟大和尚 |
江戸時代 |
正徳4年9月28日示寂(1714) |
九 世 |
興麟顕宗大和尚 |
江戸時代 |
安永7年1月27日示寂(1778) |
十 世 |
大峯元察大和尚 |
江戸時代 |
寛政2年9月10日示寂(1790) |
十一世 |
堅外禅岳大和尚 |
江戸時代 |
享和3年7月1日示寂(1803) |
十二世 |
護法白道大和尚 |
江戸時代 |
文化7年4月14日示寂(1810) |
十三世 |
白衣宗善大和尚 |
江戸時代 |
天保2年12月4日示寂(1831) |
十四世 |
蟠谷東龍大和尚 |
江戸時代 |
弘化2年1月26日示寂(1845) |
十五世 |
心乗一牛大和尚 |
江戸時代 |
安政5年4月12日示寂(1858) |
十六世 |
祖栄活山大和尚 |
江戸時代 |
元治元年12月3日示寂(1864) |
十七世 |
祖岳智光大和尚 |
明 治 |
明治9年5月20日示寂(1876) |
十八世 |
太空玄虎大和尚 |
明 治 |
明治40年2月27日示寂(1907) |
十九世 |
寂室韶光大和尚 |
明 治 |
明治44年5月30日示寂(1911) |
二十世 |
碧眼全孝大和尚 |
昭 和 |
昭和33年2月23日示寂(1958) |
廿一世 |
雪眼晃三大和尚 |
昭 和 | 昭和25年2月27日示寂(1950) |
廿二世 重 興 |
大観博之大和尚 |
現 東 堂 |
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廿三世 |
大嶽正幸大和尚 |
現 住 職 |
寺伝〜お寺に伝わるおはなし〜
徳富蘇峰詩碑(蘇峰公園)
参道を入ってすぐ右側に蘇峰公園がある。
徳富蘇峰が東傳院を訪れたときの記念につくられた公園で、徳富蘇峰詩碑がある。
蘇峰は文豪徳富蘆花の実兄であり、明治から昭和初期にかけて言論界の重鎮であった。
『近世日本国民史』百巻、その他二百数十種の著書を著している。文章報国を志し、その論旨はすべて愛国心を起点としていた。
昭和12年、当時住職であった当山二十世天羽全孝和尚、元町長高崎孝吉氏らが発起人となり、「蘇峰会」印旛支部が結成され、その記念として建碑され、同年4月18日除幕式が行われた。蘇峰をはじめ、当時県知事石原雅二郎ほか多数の名士や会員が参加し、小学生も日の丸の旗をふって蘇峰を歓迎した。参列者700余名、露天商は軒を連ねて、馬橋区では蘇峰を迎えるために道路の新設、公会堂の建設までする熱狂ぶりであったといわれている。
〈徳富蘇峰詩碑〉
高さ 2,05m 幅 94cm 平石
表に詩文
不遇風雲会 悠然臥草廬
千秋報国志 著作一遍書
修史偶成蘇峰正敬
裏には建立協力者165名の名が刻まれている。
蘇峰は、翌13年九条公爵、三浦 環などを伴って東傳院を訪れている。
墨の三本木(昔話)
字花の木の「墨染の桜」、字馬場の「銀杏」、同所「熊野神社の松」これらは墨地区の銘木(三本木)として伝えられているが残念ながら現存していない。
「墨染めの桜」は落花に先だち黛色を帯びることからこのように言われた。既に枯れてしまった。
「銀杏」この地の鎮守を守り本尊として諸国を行脚していた相原文治郎がこの地で亡くなり、弔われたときの墓木。明治初年に伐採された。
「熊野神社の松」明治41年神社合祀の際伐採された。
その周囲2丈にあり形状絶佳な東傳院はこれらの木に近かった為、「三本木の寺」とか、その響きから「三宝院(さんぼういん)」と称されている。
※山号の「古木山(こぼくさん)」にもその名残が感じられ、昔から木々に囲まれ、自然が豊かであったことが想像できます。
芝増上寺三十七世 松譽詮察大和尚 祖父 高橋七郎左衛門胤明の墓所
東傳院の境内には千葉氏を祖とする高橋七郎左衛門胤明の墓所がある。
高橋七郎左衛門胤明は豊臣秀吉による小田原攻めの際に千葉勢として城を守備した武将で、史実の通り敗戦に終わった後は佐倉に戻り生涯を終え、その菩提は東傳院にて弔われた(慶安四年・1651年)。
その後、この地を離れた詮胤(胤明の子)の元に誕生したのが後の詮察大和尚であると伝わっている。
※歴史と共に仏縁を感じる事が出来ます。
年間行事予定
1月 | 元旦 | 元旦祈祷(10:00〜) |
1日〜3日 | 三朝祈祷 | |
26日 | 高祖降誕会 | |
2月 | 15日 | 釈尊涅槃会(お釈迦様の命日:涅槃図を掲げます) |
3月 | 中旬 | 春彼岸 |
4月 | 8日 | 釈尊降誕会・花まつり(お釈迦様の誕生日) |
7月 | 13日〜 | 盂蘭盆会(7月盆) |
8月 | 〜15日 | 盂蘭盆会供養(8月盆) |
22日 | 盂蘭盆大施食会(施餓鬼) | |
9月 | 中旬 | 秋彼岸 |
29日 | 両祖忌 | |
10月 | 5日 | 達磨忌 |
11月 | 21日 | 太祖降誕会 |
12月 | 8日 | 釈尊成道会(お釈迦様おさとりの日) |
月例行事
(1月・8月はお休みすることがあります)
坐禅会 毎月第2日曜日 午前6時30分
写経会 毎月第2・第4木曜日 午後1時 休講中
御詠歌 毎月第1・第3木曜日 午後1時
茶道教室 毎月2回 開講日は要相談
※その他不定期でイベントを開催します。当院の行事は何方でも気軽に参加できますので是非お問い合せ下さい。
山内(境内)のご案内
表参道 正面入口 |
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東傳院前の通り沿いにそって長い石垣が延びている。 写真は正面入口から |
表参道 西側入口 |
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写真は西側入り口から 奥には薬医門がある。 車でお越しの際は正面入口をご利用下さい。 |
参道 |
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境内に続く参道。奥が山門。 参道の右側に蘇峰公園、左側には臨時駐車場がある。 |
地蔵菩薩 |
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参道を入ってすぐ左側にある。 石像には元禄四年東傳院現住○○代 地蔵講寄贈と彫られていることから 以前この地にあった地蔵信仰の なごりであると考えられる。 |
蘇峰公園 徳富蘇峰詩碑 |
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参道を入ってすぐ右側は蘇峰公園がある。 徳富蘇峰が東傳院を訪れたときの記念につくられた公園。 公園内には徳富蘇峰詩碑がある。 |
山門 |
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築100年を越えるとても古い門。 右側は駐車場、左側は東傳院霊苑分譲地。 |
十三層塔 |
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山門を抜けると右側に十三層塔がある。 結制修行記念に建てられたもの。 平成11年11月5・6日修行 |
六地蔵 |
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山門を抜けた左側 向かって左から |
下総板碑 |
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参道・十三層塔の裏側に下総板碑がある。 |
本堂(法堂) 開山堂・祠堂殿 |
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正面に本尊釈迦如来像を奉り、各種法要を行う場所。 ※平成21年度に改修された |
客殿・総受付 |
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手前玄関はゆったりとした受付になっており、その奥が広間になっている。 また研修道場(写経会・梅花講など)としても利用している。 ※受付には檀信徒の方がお寺に寄贈してくださった作品が数点展示されています。 |
妙修庵(茶室) |
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築100年を超える旧庫裡の一部。 改修され現在は茶室として使われている。 |
薬医門 |
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西側入口奥にある薬医門。 扉には大杉の一枚板が使用されている。 |